この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
亡くなった父親から預貯金や不動産を相続したが、不動産について相続登記をしようとしたら、一部の田んぼだけ祖父名義のままになっていたことが判明した。父親が祖父から相続した際、何らかの事情で名義変更の手続から漏れていたようだ。父親は兄弟が多いため、祖父の法定相続人は多数にのぼり、田んぼの名義変更のため順次連絡をとってみたが、全く協力してくれない人がいて困っている。
解決への流れ
協力者からは相続分譲渡を受けた上で、遺産分割調停を申し立て、祖父名義の田を依頼者が相続するとの調停を成立させた。
田や畑などは何代か前の親族名義のままになっていて、いざ名義変更しようとすると、2代、3代分の遺産分割が必要となることがあります。この場合、相続人の調査・確定だけでも大変な作業になりますし、つきあいの全くない相手へ権利の放棄をお願いすることになるため、伝え方を誤るとトラブルになり、円満な解決が遠ざかってしまいます。自分で交渉したいという場合でも、法律相談などで弁護士の助言を得てから進めることをお勧めします。