この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
会社の大部分の株式を保有された方が亡くなられ、相続人の中には、会社の存続よりも、財産が欲しいという方が多く、遺産分割が難航し、会社運営にも支障が生じていました。そこで、定款を変更するなどし、被相続人の保有する株式を無議決権にするなどの対策を取ることで、会社も通常通りに運営できるようにしました。その結果、遺産分割の対象になる無議決権の株式になったため、他の相続人にその株式を取得されても、会社の運営・存続に支障をきたすこともなくなりました。
解決への流れ
遺産分割調停が始まる前に、対応できたので、相談者は安心して会社を運営しつつ、遺産分割についても、会社の存続を心配して望む必要がなくなり、精神的に楽になることができました。
相談に来られた段階で、会社の状況、遺産の状況、相続人の利害関係を正確に把握しつつ、会社法等から、可能な対応を幅広く検討することで、今回の対応策が見つかりました。「彼を知り、己を知らば、百選あやうからず」というように、どんな遺産分割でも、冷静に状況を分析すれば、妥当な結論は得られるという信念で活動しています。