この事例の依頼主
女性
相談前の状況
３０年以上専業主婦をされておられた女性からの相談でした。夫が、職場の女性と不貞をしていることが分かりましたが、仮に多額の慰謝料を支払ってもらい離婚したとしても、ご相談者様は安定した職が得られる可能性は低く、将来にわたってできる限り生活を保証してもらいたいとの希望がありました。
解決への流れ
元夫に対し、ご相談者様がどれだけ元夫の不貞で精神的苦痛を負ったか、それまで元夫のために家庭に入って元夫のため、家族のために尽くしてきたご相談者様の心情を訴えて、できる限りご相談者様の希望をかなえられる提案に応じるよう説得し、ご相談者様の希望に沿う結果を獲得することができました。
長年、専業主婦されてきた女性にとって、夫の不貞があったとしても、離婚後の生活の不安から、離婚に躊躇される方が少なくありません。また、弁護士としても、離婚後の生活保障がない状態で離婚することはリスクがあることを説明するケースもありました。本件は、調停や裁判では得られない解決方法も検討しながら、ご相談者様が希望される条件がなぜ必要なのかを訴え、元夫に理解してもらった点で、印象に残る事件でした。