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塾・予備校で「ブラックバイト」が増殖中? 「辞めたら賠償50万円」と脅された例も
2015年01月08日 20時44分

「ブラック企業」に続いて、最近は「ブラックバイト」という言葉も耳にすることが増えてきた。学生バイト問題に取り組んでいる労働組合「ブラックバイトユニオン」によれば、「学業との両立が難しくなるほど働かされるアルバイト」のことだという。

そのブラックバイトユニオンが1月8日、東京・霞が関の厚生労働省で記者会見を開いた。塾や予備校、家庭教師など教育業界で働くアルバイトに向けた「電話相談」を、1月10日夜に実施すると発表したのだ。会見には、個別指導塾のブラックバイトで働いているという大学生も出席し、「実質的な時給は800円以下で、最低賃金以下だ」と訴えた。

「ブラック企業」に続いて、最近は「ブラックバイト」という言葉も耳にすることが増えてきた。学生バイト問題に取り組んでいる労働組合「ブラックバイトユニオン」によれば、「学業との両立が難しくなるほど働かされるアルバイト」のことだという。

そのブラックバイトユニオンが1月8日、東京・霞が関の厚生労働省で記者会見を開いた。塾や予備校、家庭教師など教育業界で働くアルバイトに向けた「電話相談」を、1月10日夜に実施すると発表したのだ。会見には、個別指導塾のブラックバイトで働いているという大学生も出席し、「実質的な時給は800円以下で、最低賃金以下だ」と訴えた。

●「辞めたい」と言ったら損害賠償50万円

ブラックバイトユニオンには、教育業界で働くアルバイトの人たちから「バイトを休めない」「辞めさせてもらえない」という相談が相次いでいるという。同ユニオンの坂倉昇平さん(写真)は「ここ1カ月間に50件ほどあった労働相談のうち、約10件が教育業界からの相談だった。受験シーズンで人手が足りず、バイトに多大な負担がかかっている」と、電話相談を考えた背景事情を説明した。

坂倉さんは「愛知県で家庭教師として働いていた学生が、会社に『辞めたい』と伝えたところ、社員が自宅までおしかけ、50万円の損害賠償を請求された。このケースについては、弁護士を通じて会社に内容証明を送り、会社からの脅迫に対応した」と話した。

また、ある個人経営の塾で働く学生バイトからは、「自分が休むと生徒たちの受験に影響が出るので、大学の単位がぎりぎりで進級が危うくても、責任を感じて休めない。でも塾長は、代わりのアルバイトを見つけてくれない」という相談が寄せられたという。

会見には東京都内の個別指導塾で働く大学3年生の女性も出席し、「塾講師は時給が高いと思っていたが、授業前後の準備・報告も含めると、時給が800円を切っている。最低賃金以下だ」と窮状を語っていた。

ブラックバイトユニオンの電話相談は、1月10日(土)18時~23時に実施する。電話番号は0120−987−215。ユニオンのスタッフが相談に応じ、ブラックバイトの上手な辞め方などをアドバイスする。

(弁護士ドットコムニュース)

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